羽毛ふとんリフォーム工場に行ってきました

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ふとんの池田ではこれまで様々な産地・現場をめぐり、お客様に信頼できる商品・サービスを提供しております。今回は、羽毛リフォーム工場をご紹介させていただきます。
2018年5月、山梨県北杜市にある西川の羽毛ふとんリフォーム工場に行ってリフォームの現場を見てきました。

あったかくなってきて、羽毛ふとんリフォームのお問い合わせが多くなっております。是非ご参考ください。


羽毛工房白州工場【西川リフォームセンター白州】さんです。

 

「南アルプスの天然水」やウィスキー「白州」で有名なサントリー白州蒸留所・サントリー天然水南アルプス白州工場の近くにあります。

白州は水がとてもきれいで有名なところです。南アルプス連峰甲斐駒ヶ岳の麓にあたります。
<この豊かな白州の水を使って羽毛を洗ったうえで、100%南アルプスの天然水で洗浄した羽毛リフォームが行われています。

*そもそも羽毛ふとんのリフォームとは?
「羽毛の打ち直し」「羽毛の作り替え」「お仕立て直し」とも呼ばれます。お持ちの羽毛布団から羽毛を取り出して洗浄し、新しい側生地に入れてふとんを仕立て直すことを言います。綿の布団だと「打ち直し」という作り替えを定期的に行っていらっしゃる方も多いと思います。その羽毛布団バージョンにあたります。

羽毛もリフォームできることが浸透し「結婚したときに買ってもらったふとんだから何とかして使いたい!」「もったいない」そんなご相談を多く受けております。
ふとんの池田では日本睡眠科学研究所認定優良羽毛布団診断士羽毛の無料相談を承らせていただいております。お見積もりは無料です。ご遠慮なくお持ちください。

もし、こんな症状があったらふとんの池田にご相談ください。

・カバーを開けたら側地に穴が開いて吹き出していた
・中身がスカスカで羽毛が偏ってしまっている
・羽毛が臭う
・えり元がヘタっている
・足元がヘタっている
・買ってから10年以上経った
・全体的にボリュームがなくなってきた
側生地が傷んできた
・汗や皮脂で汚れている

・ふとんのサイズを変更したい

 


それでは羽毛ふとんリフォームの工程についてです。
1.入荷・単品管理表の作成


初めに商品の管理表の作成から始まります。ふとんのかさ高、傷み具合、製品重量などお預かりした商品に関わる情報・加工依頼された情報が一元管理されます。お客様ごとのコード番号により、厳しく個別管理されています。また、リフォーム前の生地の一部はリフォーム加工後に返却され自分の羽毛がしっかり使用された確認も行うことができます。他のお客様からお預かりした羽毛と混じりあうことがないように管理されています。

2.解体

次に、羽毛布団の側生地を裂いて、羽毛を取り出します。すごい吸引力の機械で、羽毛が舞い上がることなく次々と吸引されていきます。

手作業で職人が作業を行っているのはお預かりした大切な羽毛を少しでも残すことなく吸い込んでいくためです。

3.除塵【ファイバー化してしまい壊れた羽毛やチリを取り除きます】
取り出した羽毛を2回の除塵工程を経て、壊れてしまった羽毛・細かいゴミを取り除きます。

アレルギーやハウスダストのもとになるといわれる細かくホコリ化してしまった細かい塵も取り除きます。

ドイツ製の機械を使用し2回の作業を経て丁寧にチリを取りのぞきます。

こんなに両方の手のひら一杯分くらいのチリが取れることもあるそうです。


一枚の羽毛ふとんから取れるチリはだいたい上記の瓶1ケぶんくらいの量になるとのこと。これだけでもかなりきれいになった気分になります。
 
4.洗浄・脱水
「洗浄工程」がこのリフォーム工場の特徴です。
ポイント1:羽毛リフォームは「丸洗い」ではなく「本洗い」を行います。

「丸洗い」とは?
布団のまま、生地ごと丸洗いする方法です。

 

このやり方では、作業は簡単になるのですが、羽毛布団の生地はもともと目が細かく水が内部まで入りにくいので、水が内部まで浸透できず、羽毛をしっかりと洗うことができません。

「本洗い」とは?
生地から羽毛を取り出し、中身の羽毛だけを洗う方法です。

たっぷりの水の中で羽毛が洗われます。こうすることで羽毛が生地と擦れて傷むことなく、汚れもしっかり落ちるので、仕上がりもふっくらします。

 

ポイント2:40度に温めた南アルプスの天然水で洗剤は使わないで洗浄します。

南アルプスの天然水は粒子が細かく洗浄力の強い天然の水です。この天然水を地下からくみ上げて使用し入念に羽毛を洗浄します。

この段階で、脱水を終えて取り出された羽毛からは嫌な臭いもなくなっています

5.高温乾燥・抗菌・冷却
脱水した羽毛を130度の高温乾燥でふっくらと乾燥させます。高温で乾燥させることで除菌も行います。

その後冷却された羽毛は写真のように同じ重さでもふくらみが違います。


6.足し羽毛の充填
洗浄された羽毛に目減りした分に相当する羽毛を新しく充填しないと、ファイバー化やホコリ化してしまい取り除かれた羽毛のぶんだけ、目減りしてしまいます。必要に応じて足し羽毛をします。

 

7.充填
写真のように手作業で一マス一マス羽毛を充填していきます。

1マスの吹込み量は機械でコントロールされています。

キルトの違いに合わせて入れていく順番通りに1マス1マス充填していきます。

ここまで膨らむとふっくらした羽毛ふとんの仕上がりが確認できますね。


8.検品・出荷
完成した羽毛布団は、金属探知機で針や危険物の混入がないか安全面のチェックが行われます。また、仕上がりのかさ高も確認します。

最後にも入念に、加工指示内容通りの加工であるかを確認したうえで、丁寧に梱包されたうえで、ふとんの池田に帰ってきます。